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Free Tone,Free Sports

ー似非スポーツ評論家&音楽家が斜め上の目線で主にラグビーとBABYMETALを中心に、社会トピックを切り捨て御免ー

【フィギュア世界選手権2017】明暗の別れた男女シングル。異様とも言える樋口若葉叩きに、日本社会の不寛容さを表すと共に日本スポーツの衆愚化の恐怖を感じざるをえない件

headlines.yahoo.co.jp

 

キター☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

 

驚異のフリープログラムノーミス、223点という世界新記録で逆転優勝を飾った王者羽生。そしてその王者に残り2点、世界第2位の319点で見事総合2位に上り詰めた宇野。

 

フィギュアスケートの世界選手権で日本選手が1,2フィニッシュ・・・これは正に、かつてのロシア2大巨頭、

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ソルトレイク五輪金メダリスト、アレクセイ・ヤグディンと、

www.youtube.com

もはや説明不要の皇帝、エフゲニー・プルシェンコ

 

当時圧倒的な4回転ジャンプで覇権をほしいままにしていたこの2人を彷彿とさせます。2人とも持ち味が違うところもそっくりです。

 

それにしても、昨年初めて羽生選手が300点超えをした時は、

「こんな点数取れる人彼しかいないでしょw大きなミスが無ければ五輪連覇も堅いな♫」

とか思っていたらその1年後には300点取っても表彰台に乗れないとか進化し過ぎw

 

正に真・4回転時代に到来という事ですね。もう既にファンがついていけてない・・

そんな激動の男子フィギュアを引っ張るのが日本の金メダリストと銀メダリストという事実。10年くらい前は想像すら出来んかった・・・。・゜・(ノД`)・゜・。

 

その男子と明暗を分けたのが、

headlines.yahoo.co.jp

 

うーん残念。全日本女王のエース、宮原知子が怪我で欠場し、シニア1年目の若手に大きなプレッシャーがのしかかったと思います。少し荷が重かった。その上、男子と同じく海外勢のレベルが急上昇し、その流れに乗り遅れた感が否めません。

 

ただ、宮原を筆頭に三原や樋口も今回の初めての世界選手権の経験を糧に更なるプログラムの向上に努めるでしょうし、今やスターになりつつあるジュニアの本田真凛、坂本花織、白岩優奈と、有望な若手の層が厚いです。この激しい競争からどれだけ日本勢のレベルが底上げされるか。もしかしたら宮原でさえも五輪代表は安泰で無いかも知れませんし、今や国民的ヒロインである浅田選手がどこまでかつての実力を戻してくるかにも注目です。

 

さて、そんな中で幕を閉じた世界フィギュアですが、フィギュアファンでも俄かに囁かれるようになった問題が、またしても今回飛び火しました。それが、

ツイッターはバカッター・・・、バカ発見器・・

 

遂に現れましたか。本人のアカウントに凸するバカ・・。

これについては、

t-fox.hatenablog.com

昨年の日本選手権総括でも触れていたんですが、これから益々お茶の間で有名になるからツイッターでは気をつけて、と。彼女もジュニア時代の頃はまだフォロワー数なんて500、600人くらいだったのですが、今や19000人近いフォロワーに!

しかしそれ程までに膨れ上がったフォロワー数は、バカやアンチが付き纏うのが「有名人」の悲しい宿命です。

 

大体、ツイッター検索で「樋口新葉」と入力するとサジェストで、

 

樋口新葉 嫌い

 

って最上位表示されるの、異常です。彼女はまだ16歳の女子高生です。16歳で日本代表として世界と戦う選手に対してネット上という環境に甘んじて平気で言葉の暴力が許される。「ネットはそういうものだから」がもはや常識化してしまっている。

 

その理由がまた、

 

「生意気な発言があった」だの、

「好きな選手にキムヨナをあげていたから」だの。

 

キムヨナが好きと言っただけでここまで拒否反応を示す日本が異常です。キムヨナは確かにバンクーバー五輪で不可解過ぎる点があり、過去の大会を見ても内容と点数に疑問があったのは事実ですが、実力が高い選手なのは確かで、今や名解説で人気を博している本田武史さんも彼女のスケーティング技術の高さは認めています。

 

下の世代で好きなスケーターにキムヨナが入るだけでその選手が嫌いになるというのは強烈な差別意識がある事の表れ。我々日本人がよく「政治とスポーツを混同するな」と韓国に説教しますね、WBCの旗立てとか五輪の旭日旗問題とか。

 

残念ながらこれは日本も政治とスポーツを混同している一例です。

 

しかし「それを差し引いてもここまで嫌われるのものか・・?」と思い、ちょっとサーチしていくと結局は、

 

「可愛くない」

「ルックスが気に入らない」

 

という日本ではもはやお決まりでもあるかのような女子アスリートのリスペクトの無さを表す、根本的な問題に行き着きます。

 

今回も三原選手がSPで失敗して15位に沈んだ時には、

 

「初出場の重圧があって硬かったね」

「宮原さんが欠場したから1人背負いすぎた」

 

と慰めの言葉はあれ、非難の言葉は全く見当たらりませんでした。ところが65点という自己ベストに迫る高得点を出した樋口選手には、

 

「ノーミスで9位。終わってる」

「9位なのにガッツボーズなんてしてる場合かよ」

「枠が掛かってる責任感がない」

 

と自己ベストに迫る演技をしたにもかかわらずポジティブな言葉よりネガティブな言葉の方が多いという・・。

 

(ー ー;)ナニカオカシクナイコノクニ?

 

ひと昔前はこういう誹謗中傷は一部のネットオタクが集う「村社会」であった2ちゃんねるで行われていたもので、表に出る事が殆どなく、可視化されませんでした。

ところが、SNSスマホが発達して有名人がそれらを利用するようになり、匿名掲示板のようなマナー無視の言葉の暴力が地上世界に侵食するようになり、それが遂に有名人にまで及ぶようになっている現実。そして何故か、

 

「有名人は、その道のプロは何を言われても当たり前

 

そんな事いつ誰が決めたと言わんばかりの「常識」が罷り通っているわけです。批判を受け止める姿勢というのは当人のプロ意識の問題であって、我々が好き勝手やって良い理由にならない。

 

フィギュアに限らずあらゆるスポーツに、そして普段の生活にまでモンスタークレーマーが顕在化し、それがさも当たり前のように存在を許されているのが現代の日本だと思います。

 

昔の女子マラソンの五輪代表選考で強烈なバッシングに合い、引退された選手に小鴨由水さんという方がいます。

彼女は選考過程でも紆余曲折があって難しい環境で五輪に臨まざるをえず、本番で良い結果が出せませんでした。その際にはメディアからのバッシングもさる事ながら、本人の自宅に、

 

「死ね」

 

と書いた手紙が送られてきたそうです。

 

ナショナルアスリートは公共の財産です。個人の所有物ではありません。選手に対し中傷する人はその選手を真に応援しているファンの存在を蔑ろにしています。そもそもこのような非道を平気で行う人は大抵、普段は何も競技に対してアスリートに対して支援も投資もしていない、テレビで見てるだけのタダ乗り、フリーライダーです。

 

お金は払わない、支援もしない。でも結果は出せ。出さないと怒り、報復する。

 

日本のスポーツ、アスリートの社会ステータスが低い、リスペクトされてない証拠です。

勿論、その競技を深く知らなくても気軽に語れるようになる事は非常に重要な事です。ラグビーでも重要課題ですが、知っている人しか語れないスポーツであってはならない。

しかし、そこにはノブレスオブリージュがあって然るべきなのです。日本の代表が結果を出せなかったら貴方の生活に何か影響があるんですかという事です。欧州の民族内戦を彷彿とさせる異様なナショナリズムを感じます。

 

近年、マナー論争が色々ありますが、全て不寛容な精神が元であり、日本全体が心に余裕を無くしている時代なのかなと感じます。不満があればそれをスポーツのナショナルチームにぶつけ、上手くいけば溜飲を下げる。勝ち負けで一喜一憂するのは同じでも、心の持ち様でその姿は裏表完全に逆転します。

 

インターネットだから当たり前?それが常識だとしたらそもそも日本の教育から見直さないといけないのかも知れませんね。


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