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ー似非スポーツ評論家&音楽家が斜め上の目線で主にラグビーとBABYMETALを中心に、社会トピックを切り捨て御免ー

【サンウルブズ】鬼のハードワーク「トモさんの後継者」遂に誕生か。「サンウルブズ除外論」など愚問に伏す、情熱が戻ったチーターズ戦

 

(´;Д;`)クヤシイ…

 

あと一歩、その詰めがあればアウェー初勝利の偉業が見えたのですが…

 

結果敗戦!負けは負け!ただただ残念!

 

しかし、この戦いは世界最強リーグ、スーパーラグビーの戦い。遂数年前までは同じティア2ネイション相手ですら今回のような善戦試合を評価されるようなレベルだったのです。世界ランク上位の国のチームとなんて対戦すれば、大敗が前提でもおかしくない。

 

それが、最後の詰めがハマれば勝てるまでのレベルまで持っていく事が出来ているというのは急速な進歩です。

↓試合スタッツ↓

サンウルブズ 各スタッツ項目 チーターズ
4 トライ 4
393 メーター 529
107 ボールキャリー 119
10 ラインブレイク 25
26 ターンオーバー 16
46 ポゼッション 54
111 タックル 124
25 ミスタックル 28
5/8 ラインアウト 17/18
4/4 スクラム 10/12
10 ペナルティ 7

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データは見ただけの印象からは分からないものを導いてくれます。

スコアの面で言えばトライ数は同じ。ペナルティゴール2つの差で負けたという事です。それはペナルティ数にも表れています。そしてペナルティを自陣で犯すと3点取って帰られてしまいます。規律を保つ事と、南半球のレフェリーへの対応も求められます。

 

ラグビーをデータで見る際に重要なのがプレイエリア専有率だと思います。ポゼッション率はサッカーでも有名なスタッツで、基本的にはこの数字が強いチームが試合も有利に支配する傾向が強いですが、ラグビーは違います。

ラグビーはボールよりも前でプレーする事が許されない為、ポゼッションよりもどこのエリアで多くプレイを進めているかが重要です。

⇧のデータでお分かりの通り、サンウルブズのプレイエリアで一番多かったのは自陣の22mライン手前でした。チーターズポゼッション下でも同様であり、結果的には敵陣に上手く運ぶ事が出来なかったが為に、自陣ペナルティ→ペナルティゴール3点を喫してしまったという形です。

 

ここで見えた課題としては、自陣ハーフウェイでのプレイの際に如何に敵陣深くまで持っていくか、という事だと思います。今回のサンウルブズは裏スペースへのキックを以前よりも減らし、ポゼッションを重視の攻撃を行いました。それはポゼッション率にも表れています。

しかし、スーパーラグビーレベル、つまりティア1の強豪国のチームともなれば簡単にディフェンスラインを突破出来るレベルではありません。ジョセフ日本代表HCが日本にキック戦術を取り込もうとしているのは、キックを使って陣地を効率的に支配していく意図が明らかにあります。

 

ジョセフHCが就任してからキックが多くなり、

「日本代表にキックは合わない」

「強豪国と同じ事をしても勝てない」

「ジャパンウェイはどうした」

と、まるで日本がキックをする事が悪とも言えるような世論があるみたいですが、日本がキック戦術を会得する事は、日本が次のレベルに行く為に、即ちW杯で決勝トーナメットで勝ち進む為に必ず必要な事だと思います。

 

しかし、日本は元々ハイパントからのアンストラクチャーは苦手としていて、エディーJAPAN時代でもキックからの展開は極力行わないようにしていましたが、日本がやらなくても世界の強豪国は必ず日本に対してキックを仕掛けて来るでしょう。どちらにしろ相手対策の意味からもキック関連の対処能力は上げていかなければならないという事ですね。

 

とはいえ、スタッツ上は随分進歩している事も伺えますし、要のセットプレーであるスクラムマイボール確保100%。更に相手ボールスクラムも2回ペナルティでターンオーバーを奪っています。雄大な体躯を誇る南アフリカチームのスクラムは世界トップクラスであり、そのスクラムで日本がプレッシャーを掛けられるというのは数年前までは考えられませんでした。むしろ日本はスクラムが弱点でしたので。

弱点だったスクラムが今や、日本の武器になりつつあるという事です。この調子で精度を上げていけば、世界でも有数のスクラム強国になる事も可能でしょう。

 

◎個人的注目選手

まずは15番に入った江見翔太

sunwolves.or.jp

彼のトップリーグの活躍ぶりからかなり期待していた選手なのですが、正に期待通りの働きぶりです。日本人離れした力強いストライドのランは国際マッチでも十分機能するのではないかと思っていましたが、やはり機能します。体の線自体は海外のパワフルランナーより細いですが、細い割に体も強いので海外の選手は捕まえにくい上に江見のフィジカルで突き放されてしまうようです。本職でない中で個性を発揮しまくっていてどんどん伸びていますね。

結婚の早いラグビー選手の中でまだ独身ですか!サンウルブズと日本代表で頭角を示し、人気選手になって世の女性にもアピールしましょう!

 

そしてもう一人は正にMOM。今やもうMOMじゃなくてMOT(マンオブザトモ)!

sunwolves.or.jp

初期サンウルブズから支えてきた古参。カークに並び日本でも人気の外国人選手ですね。

昨季は主にフランカーで活躍してましたが、今季はロックとして更にワークレートが増加。198cmの長身を活かしてラインアウトジャンパーの要なのは勿論、タックルからボールキャリーまで、正に鬼のハードワーク!日本人と違わぬ骨惜しみをしないプレイぶりは昨季のカークを彷彿とさせます。

ロックのハードワーカーといえば、

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今や日本ラグビーのレジェンド、トモさんことトンプソン・ルークですね。所属クラブのある東大阪の地をこよなく愛し、標準日本語が関西弁になってしまっている日本人。日本国籍なので日本人です。

タックルからボールキャリーまで、燃え尽きても繰り返すほどの膨大なワークレートは日本人より日本人らしさを発揮している日本ロックの鑑。

 

彼は代表引退を表明してその穴を危惧されていますが、モリの先日のプレーはトモさんを彷彿とさせました。これからはあなたの事をモリさんと呼びます。漢字で森さんというと、偉い方の森さんを彷彿とさせちゃうので敢えてモリさんと表記します。

 

まだ居住資格を満たさない為、日本代表デビューはまだ先の話になりますが、エディーJAPANからの穴を埋め、更に進化していくピースがハマっていく過程を辿っているのは嬉しい話であります。

 

◎情熱が戻る!

惜しくも負けはしましたが、勝負のラインにはきちんと乗っているところまで来ています。チームがまとまり、昨季のような勝ちを貪欲に目指す情熱が戻っているのが分かります。やはり真っ当な準備期間と試合を重ねることが必要だったという事ですね。

 

課題は明確。ディフェンスラインの精度を上げる事ですね。個々のフィジカル的な能力よりも、コミュニケーションと連携の部分だと思うので、次戦は更に締まったディフェンスを期待したいところです。

 

そして、

スーパーラグビーのカンファレンス再編成が現在検討されており、サンウルブズが削減対象になっているのではと心配の声が上がっていますが、どのチームも苦労する高地のブルームフォンテーンで、勝ちのラインまで手を掛けたわけでそんなのクソ喰らえという意思表示になったことでしょう。

厳密には、もっと他の理由でサンウルブズが除外される心配はほぼ無いので、私は全く心配しておりません。

詳細↓

t-fox.hatenablog.com

そもそも4年契約なので基本的に2019年まで外れる事はありません。この再編の最大の目的は端的に言うと、

 

「NZカンファレンスが圧倒的過ぎて将来的にスーパーラグビーのレベルが下がるから豪州と南アフリカはチーム数削減するなりして力を付けろ」

 

という、ほぼNZの物言いで始まったような再編です。まあ実際勝っているから文句は言えませんね。

なので、サンウルブズが除外されたところで解決にはならないのです。むしろサンウルブズは市場の大きい日本、アジアの開拓の為重要な存在なので外せません。

 

彼らの期待は新たな市場のムーブメントなので、勝利と共に我々ファンの盛り上がりが大切。今後のホームゲームで更に会場を盛り上げていきたいところです。

 


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