読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Free Tone,Free Sports

ー似非スポーツ評論家&音楽家が斜め上の目線で主にラグビーとBABYMETALを中心に、社会トピックを切り捨て御免ー

【サンウルブズ】必勝の相手に自滅したキングス戦にファンも発狂!不穏に拍車を掛けるキーマン離脱で見えたラグビー界の分断。こんなボロ船出港だからこそ今一度深呼吸をし、W杯2019への背景を確認しておきたい件

 

 

あ〜〜〜〜〜〜!\(^o^)/

 

こんばんわ。休日が所用で多忙であった為、今回のレポが遅くなりました。

 

あ〜〜〜〜〜〜!\(^o^)/

 

観た方は一様にそう叫びたくなる試合でしたね。

昨季より更に飛躍を期待し、同じく新規参入で一番勝利の可能性が高かったキングス戦、昨季はアウェーの地で僅か5点差の敗戦。

準ホームのシンガポールなら必ず勝てるはず!

 

そんな甘さがファンにも選手にもあったからかも知れません。

 

致命的なミスの連発により、ボーナスポイント(7点差以内の敗戦は勝ち点1)すら取れないまさかの完敗!

 

あ〜〜〜〜〜〜!\(^o^)/

 

この敗戦はファンもかなり堪えたようで、非難轟々の嵐!

 

「何だあのノックオンは!高校生でもやらんようなミスばっかりしやがって!そんな選手いらない!クビだ!

「日本代表に準ずるチームなのに代表に値すらしない選手ばかりだ!エディーJAPANより退化している!クビだ!

「スターティングメンバーも組み合わせも誤っているんじゃないのか!選手からやる気が感じられない!こんなチーム作りをしている監督はいらない!クビだ!

 

リストラリストラリストラ〜!ψ(`∇´)ψ

 

そして、誰もいなくなった・・・

 

気持ちは痛い程分かります。が、そんな簡単に勝たせてくれないのがスーパーラグビーなのではないでしょうか。

 

ファンの皆さん、この敗戦で一気に絶望的になり、更にその絶望に追い打ちを掛ける、

代表のキーマンが両方とも離脱!

残ったスコッドで、エディーJAPAN経験者って何人・・?福岡だけ?

これで南アフリカ遠征・・((((;゚Д゚)))))))

 

代表の主力がいないとは何の為のサンウルブズだ!

プロクラブなのに開幕前から怪我人やコンディション不良続出なんて、舐め腐ってる!

この体たらくでは今季は0勝。来季はスーパーラグビーから締め出されるぞ!

 

いや〜皆さんモヤモヤしますよね〜。

さあ、モヤモヤ症は⇧に沿って治しましょう。

 

今回の敗戦を含め、サンウルブズの現状から色々なものが見えてきましたね。我々ファンも目の前の事に一喜一憂するだけでなく、今一度前後関係を見直し、ジェイミーJAPANのビジョンを理解、確認する必要があるかと思います。

 

まず、俄かに湧き出てきた、「スーパーラグビーから締め出される」説。

これはリーグ主催のSANZAARがチーム数を2チーム削減するという噂があります。参加しているNZ、豪州、南アフリカチームの力差が浮き彫りになり、豪州と南アフリカから1チームずつ減らす、と。しかし、サンウルブズが大敗を続けていたら矛先がこちらに来るのではないか、という事です。

 

結論から述べると、日本チームが削減対象になる事はほぼない、と思います。

 

 

正に、そういう事です。日本はSANZAARと4年契約で参入しているので、契約を一方的に破棄するとか北朝鮮みたいな暴挙に出ない限りは、少なくとも2019年までサンウルブズは存在します。

これに対してNZでは「サンウルブズ外せ」論がメディアで噴出しているようですが、そんなのどこ吹く風〜(^з^)-☆といったところであり、むしろスーパーラグビーの現状何も分かってないなおんどりゃあ、という事です。

 

他のカード見てもらえれば分かりますが、NZ以外では集客が殆どダメ、財政難、スポンサーもつかないチームも多く、キングスなんて練習着みたいなジャージでしたよね。

 

そこで、オセアニアとパイプの深い日本をハブに、アジアでのプレゼンスを高めて市場を呼び込みたい。それがSANZAARが日本チームを受け入れた最大の目的に違いありません。日本の準ホームがシンガポールなのは、その背景もあります。

 

対して日本は自国開催のW杯2019に向けた日本代表強化の為にティア1の強豪国と多くテストマッチを組みたい!

しかし日本はティア1と試合するチャンスが中々無いので強化策が乏しいというのがエディーJAPANから言われていた課題。

それを解決する為に駆り出されたXファクターが、

 

スーパーラグビーに日本代表に準ずるチームを参戦させる!

 

という事でした。

この両者の思惑が一致したからこそ、日本チームの参入が決定したのです。

 

この背景を考えると、日本が代表強化の為に世界最強のスーパーリーグを利用するなんて条件、よくSANZAARが飲んだな、という話です。特にNZなんか日本ラグビーを馬鹿にしまくる国ですからね。それだけスーパーラグビーの将来が危ういという事ですな。

 

すぐに結果出せ、という事であれば、日本チームを参入させるにも代表強化の為のチームなんて許すはずもなく、即戦力の外国人でスコッドを組む事を要求するでしょうし、その方が準備期間の問題もほぼ解決するので合理的です。

 

しかし、それでは日本がわざわざチームを送り込む意義は無いですし、日本と関係無いチームを日本で作ったところで日本市場開拓なんて無理です。ラグビーW杯前になると毎回外国人選手の多さが問題になる国ですよw

それに、新市場開拓の成果を1-2年で求めてたら正直バカですよね。

 

しかし、裏を返せばそれだけ2019年サンウルブズと日本代表が背負っているものが大きいという事です。何しろ彼らが背負っているものは日本だけでなく、アジアと南半球のラグビー国の未来でもあります。

 

極端に言えば、今季や来季で悪い成績を出そうが、2019年に成果を出せれば全てOK。逆に今良くても2019年で失敗すれば全てが連鎖的に崩壊していく超危険なターニングポイントです。

 

これまで日本ラグビーの抱えていた闇が深いですねー。あらゆるものを犠牲にしてもW杯2019は成功させないと、日本ラグビーもスーパーラグビーも未来は無い、という事です。だからSANZAARは2019年までの4年契約を締結したわけですね。その総決算がW杯2019日本大会というわけです。この大会で国内とアジアのラグビープレゼンスを上げ、スーパーラグビーにもスポンサーやファンが付くような仕組みが生まれる事を彼らは日本に託しています。

 

日本代表の使命、重すぎやしませんかねw

一国以上のものを背負っているw

 

失敗した場合は日本ラグビーも当然崩壊する事でしょう。これはサンウルブズの現状が表していると思います。それは、

 

①開幕前なのに怪我人、コンディション不良人が多すぎぃぃΣ(゚д゚lll)

②堀江、田中というキーマンがコンディション調整で離脱なんて、優先順位間違えすぎぃぃぃΣ(゚д゚lll)

 

という事です。

代表を仕切る協会としては、代表>サンウルブズトップリーグというヒエラルキーで強化を図るビジョンを持っています。あくまで日本ラグビーの頂点は日本代表である、という事です。ラグビーにおいて国同士のテストマッチ尊いもの。世界的にもそれは当然の認識です。

しかし、2年目のサンウルブズはどうか。怪我人やコンディション不良が続出です。代表の主力の殆どは、

 

W杯2015→トップリーグ15/16→スーパーラグビー16→6月テストマッチトップリーグ16/17→11月テストマッチ→スーパーラグビー17

 

全然休みが無い!

 

これは昨季サンウルブズが参入する時から言われていましたが、代表選手は試合過多になってしまうので、試合数のコントロールが必要になります。現に、国内リーグとの掛け持ちは基本的にしていない他国のスーパーラグビー選手でも休みが与えられるくらいです。

 

当然、国内リーグと掛け持ちしている選手は試合数制限が掛けられるべきで、協会がリーダーシップを持ってルール設定をするべきですが、結果的にトップリーグで代表選手達が酷使され、殆ど休めていないという・・・

 

サンウルブズトップリーグ、のはずが、

 

トップリーグサンウルブズという本末転倒な事態になってしまっているという事ですね。それはつまり、

 

トップリーグ>日本代表>サンウルブズ、と同義だと私は思います。一部ファンの間でも揶揄されている、トップリーグ至上主義とかいうやつですね。

 

「何で協会がリーダーシップを持って代表の為に試合数制限のルールを設けないんだ!相変わらずの無能が!∑(゚Д゚)」

 

と怒り散らしたくもなりますが、協会はもとより、代表>サンウルブズトップリーグで進めたいのであり、トップリーグ>日本代表>サンウルブズなんて望むわけもありません。スーパーラグビーに重い使命を託されて参入している以上、2019年が如何に重要な年か重々承知しているからです。

 

つまり、トップリーグで選手を休息させ、日本代表とサンウルブズで強化を図るはずが、あろうことかサンウルブズが休息の場になってしまっている原因。それは協会とTリーグ機構の力関係、ですね。

 

組織の構造で言えば本来はラグビー協会が頂点で意思決定していくべきところ、それが出来ないという事はトップリーグ企業を制御出来ていない、という事になります。

普通に考えればそれも当たり前、トップリーグはプロ選手も増えているとはいえ、基本はマチュアリーグ。独立採算ではなく、企業が選手のサラリーを支払い、社員として雇っているのです。これは協会が世界のプロ化の波に遅れずにラグビー界も独立する準備を怠り、企業の力に甘えてきたツケとも言えます。協会が試合数制限しろ、と言える立場でないという事ですね。

 

しかし、一概に協会のせい、というわけでもありません。長らく日本ラグビー大学ラグビーが人気の頂点に立ってきた歴史があります。その過程で1995年W杯での145失点大敗、その後の暗黒期により、多くのファン含めラグビー界の全てが日本代表へのプライド、プライオリティを捨ててしまったのです

 

その過程ですっかり日本ラグビーは世界から目を背け、トップリーグ大学ラグビーという国内のみで一喜一憂する文化が定着してしまいました。これは選手も例外ではありません。「昔は日本代表に選出されると所属チームメイトから嫌な顔をされる事もあった」と、主力選手も述べています。凄いなw日本代表が完全にお荷物状態・・

 

だから、エディー・ジョーンズが日本代表に就任する際、「日本代表にプライドを取り戻す」と発言したのだと思います。当然彼はこの淀んだ空気も察知していたでしょう。

 

そして2015年、日本はプライドを取り戻しました。多くの選手、そしてヴィリー・ブリッツのような強豪国の有力選手を始めとした多くの外国出身選手が日本代表を目指してくれる存在になっています。

 

それでいてもなお、トップリーグ機構の日本代表に対する価値が低いままという事です。積み重ねた暗黒の歴史が長すぎたか・・(T . T)

 

「いやいや、それでも日本代表に送り出してるんだから、協力的でしょうよ〜」

 

と思う人もいるかとは思いますが、そもそも日本ラグビーもワールドラグビーという世界のフォーマットに組み込まれているわけですから、国代表を強くする、価値を上げるというのはラグビー界全体の義務のようなものです。

他競技、例えばバレーボールはVリーグ以外もトーナメントの公式戦が幾つかありますが、全日本の合宿を優先してチームを離脱するケースがあります。さすが、過去の栄光とはいえ、バレーボールはナショナルチームの価値が強いわけですね。

 

トップリーグは今季も、11月のウインドウマンスでリーグが中断します。これはリーグ期間が無駄に長くなり、代表選手をフルに使い、代表選手以外の選手は無駄に長い中断期間を過ごさなければならなくなります。そうなれば当然、

 

サンウルブズの準備期間が確保できない。・°°・(>_<)・°°・。

 

という流れになります。

世界最高の金満リーグとしての存在感を強めているフランスリーグのTOP14は、11月のウインドウマンスも普通に試合をしていますし、現在開催中のシックスネーションズ期間もリーグ戦を行っています。試合数が多くて中断してる余裕なんてねーわ!という事情の方が強そうですが、伝統国の代表は価値を認められています。

 

「代表がどうなろうが、我々(企業)の利益になるわけじゃないし、給料を支払っているのは我々だ!」

 

企業の立場としてはそうなってしまうのでしょう。おんぶに抱っこ状態だから致し方ないのかも知れません。しかし、彼らは2019年で失敗した時にトップリーグがどうなるか、考えているのかどうか。トップリーグの社会ステータスが今のまま、2019年で失望の結果に終われば、更にスポンサーも離れ、トップリーグのステータスはどん底に落ちます。

お金を掛けてラグビー部を続けるメリットが無くなった瞬間、企業はいとも簡単にラグビー部門を切り捨てるでしょう。東芝ですら突如財政難に陥る時代です。ブレイブルーパスは何とか存続して欲しいところですが・・・。

 

残るはボロボロのラグビー協会と、路頭に迷う選手達。クラブは存在してもラグビーに専念出来るような環境は無くなり、引退する選手も続出すると思います。

 

運命の2019年、崩壊の未来を選ぶか、成功の未来を選ぶか。成功の未来を選ぶには、この後に及んでラグビー界が一致団結出来ないようでは成功の未来は望めません。

それはファンも同様、「日本選手権の大学枠は必要か」などという事で賛否が半々になってしまうような分断のままではダメでしょう。2019年次第で日本選手権自体無くなってるかもしれないのだから。

 

目先の成果にこだわりながらも、それも全て2019年に捧げる。その覚悟が日本ラグビーに問われている。サンウルブズの現状は正にその産みの苦しみを経ている段階と言えるかも知れません。