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ー似非スポーツ評論家&音楽家が斜め上の目線で主にラグビーとBABYMETALを中心に、社会トピックを切り捨て御免ー

ラグビー日本選手権、大学枠撤廃決定。ガラパゴスの壁を壊し、世界を見渡す事でファンの意識を改革する件

15年以上前から壊そうとしては結局壊さなかった、ガラパゴスの壁。遂に決断が下された!

 

こんにちは、おじさんです。寒波襲来だというのに、半袖パンツ一丁で寝てしまうおじさんは変態ですか。そうですね。何か布団に入ってから無性に暑くなって寝られなくなるので、つい脱いじゃうんですよ。

 

さて、今回もラグビーネタですが、重大ニュースが昨日発表されました。

headlines.yahoo.co.jp

 

これにはツイッターなどでは賛否両論の意見が飛び交い、トップリーグ選手まで反応するちょっとしたお祭り騒ぎが発生しました。

news.nifty.com

 

来ました。ラグビー現役選手界のご意見番(?)、早速声を上げたのは日本代表プロップ、畠山選手。この問い掛けに対し、賛否入り乱れるフィーバー祭りに。

 ちゃっかり祭りに参加する、ウイスキーエキスパートの資格を持つ巨漢ロック、真壁選手w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ファイッ!!

 

さてさて、どう収拾つけよう!!

 

それこそ、畠山選手が分かり易い見解を示してますね。

 

「優先順位」を考えよう、と。

何を第一主義にするの?

 

これについては、エディー前監督が就任した当時から明確に定められています。

t-fox.hatenablog.com

上記エントリーでも取り上げましたが、岩渕GM(昨日新体制が発表されてGM職を辞されましたが)の新著でもはっきりと示されてました。

f:id:T-FOX:20161206232724j:plain

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日本ラグビーの最終目標、

 

子ども達の心を「いつかは日本代表としてプレイしたい」と駆り立てる

 

これが全てを物語ってると思います。これを実現し、循環させる為には、

 

日本代表がラグビーの頂点に君臨しなければならない、という事です。

 

↑ツイートで畠山選手に噛み付いているゆーたろさんという方の意見などは大局的な視点を踏まえてない典型例です。そもそも大学枠って何の為に存在しているのかという事と、利点と弊害は何か。それを整理すれば大学枠の撤廃は時間の問題だったのです。

 

ニュースにもある通り、大学枠の撤廃は2月下旬から開幕するスーパーラグビーの準備期間を少しでも確保し、トップリーグ選手の負担を減らす為です。

 

現在の日本ラグビー界はシーズンカレンダーが大幅に変更されました。スーパーラグビー参戦により、国内トップリーグと2シーズン分戦う事になったのです。トップリーグ、スーパーラグビー、日本代表全てに参戦する選手の試合数は40を超えます。これは異常です。

 

このカレンダーは、日本が世界で一番ラグビーをする国へと変貌させたと言っても過言ではありません。当然、選手をどこかで休ませる措置が各チームで取られていますが、試合数制限のルールを早急に整備すべき課題でもあります。

 

畠山選手は現役選手の立場から今の過度に負担の掛かる状況を危惧されてこのような発言に至ったのだろうと推測します。

 

そもそも本件に関する賛否が分かれる対立軸は割と分かり易いものだと思います。

 

賛成:W杯2019の成功→世界で勝つ事を優先

反対:大学vs社会人を見たい→世界は見ず、国内カテゴリーで満足

 

賛成派は日本代表の成功を夢見、反対派はやはり大学ラグビーファンが多い事でしょう。それも理解は出来ます。大学生の夢を壊すのか、と。

 

先ほども述べたように、日本ラグビー日本代表がラグビーの頂点に君臨しなければならない、というわけで、大学生の都合を優先するわけにはいかないわけですね。

 

これについて、「大学生の挑戦の機会を奪って将来を背負う若手なのに日本の強化になるのか!」という反対派の意見がありますが、ハイ整理しましょう。

 

「日本選手権の大学生枠って、若手強化の為に存在するの?」

 

それだと正に、畠山選手の叫びが発せられるわけですね。トップリーグの選手の都合はどうでもいいのか、と。

 

挑戦の機会なら春や秋に対戦の機会はあるわけですね。強化の為ならわざわざ日本選手権で戦う必要があるのか、と。

 

あと、若手強化策がトップリーグ上位との対戦に限定されるのもおかしくない?という話ですね。

代替案などの展望については、ファンお馴染みのラグビージャーナリスト、村上晃一さんがコラムで詳しい事を述べて下さっています。

www.jsports.co.jp

おじさんは基本的に村上さんの意見に賛成です。

トップリーグと大学は戦う必要はない、と僕は思う。現在のトップリーグは強豪国のトップ選手が所属し、練習の質、量も格段にレベルアップしている。トップリーグは形態としては企業スポーツだが、大学との対戦は実質的にプロとアマの戦い。ラグビーは激しいコンタクトをともなうスポーツであり、大学生が戦うのは安全上も問題があるし、大学生に高い目標を持たせるのであれば、トップリーグへのチャレンジではなく、強豪国の同世代のチームにチャレンジする機会を作るなどの工夫をすべきだろう。個々の選手の強化については、代表チームやサンウルブズに召集すること、トップリーグに特別枠を作ることでもできる。また、トップリーグと戦う必要がなくなれば、大学は独自の日程を組むことができる。大学ラグビーは強化だけを考えるのではなく、大学でしかできない独自の価値を見出し、人材育成に力を注いでもらいたい。

言いたい事を代弁してくれています。

 

最近、大学ラグビーで帝京が頭角を現し続ける度、早慶明の伝統校が破れる度に、まるで伝統校アンチかのような方々が、一様に早慶明を目の敵にする風潮が一部あるようですが、大学ラグビーファンにとってはこの大学枠撤廃は早慶明の企み、帝京のお陰で日本選手権に出られなくなったせいで帝京が嫌がらせされたという陰謀説がありますw

 

これは人気が大学ラグビー>社会人というラグビー独特の文化が生んだガラパゴスだと思っています。この措置が早慶明のせいになるという見方は、目線が国内にしか入ってなく、世界の視点が全くないのです。

おじさんはこれまでラグビー界に存在していた、ファンのガラパゴスを解き放ちたいと考えています。日本選手権の大学枠はガラパゴスの壁だったと言っても過言ではありません。

 

冷静にラグビーの歴史を見直しましょう。

トップリーグ創設当時から大学枠撤廃意見はありました。アマから本格的にプロに近くなった為、実力差が抜きんでてきたからです。

 

ところが2006年、大事件が起きました。

清宮監督率いる早稲田が4位のトヨタ自動車を撃破する偉業を成してしまったのです。これによって面目が付かなくなり、撤廃の声は窄みました。その後W杯の招致成功で更なる改革に臨んだ事で当時より格段にトップリーグが強化、そこにプラスしてスーパーラグビー参入も果たしました。日本代表を頂点に据えている現状、大学枠撤廃は時間の問題だったのです。

 

日本のトップと大学のトップが良い勝負をするという事自体が、世界に惨敗し、置き去りにされるガラパゴスを招いたと言っても過言では無いと思います。もちろん大学チームには何の責任もありませんし、ラグビー界全体の問題です。

しかし、ファンの目線はどうだったでしょうか。この枠に期待して、トップリーグを破って歓喜していた時代(実はおじさんも早稲田vsトヨタの試合を現地で見て歓喜した一人です)、日本は世界でどうだったか知っているラグビーファンはどれだけいたのか。

 

皆さん、世界との彼我の差に絶望し見て見ぬふりをして、国内の戦いで満足し始めてしまったのです。選手達も日本代表への意義、プライドを失い掛けていました。

 

ところが今やそのような狭い壁で自己満足に浸ったところで、目玉の大学選手権決勝の観客数は激減するばかり。

自国開催のW杯を成功させる為、大学生とは隔絶たる実力差があって然るべきで、それは達成されつつあります。ジョージスミス、ポーコックら世界のトップを従えるまで成長してるリーグチームが本気で大学生と試合したら、今度は重大な怪我を招きかねません。

 

世界で勝ち、子ども達に夢を与える。2015年のW杯で活躍する姿を披露した事で日本はどうなったでしょうか。新しいファンが増え、五郎丸はお茶の間の有名人になりました。壁を壊せば新しい世界が開けます。

 

ファンも選手と一緒に、これまで当たり前と思った意識の壁を壊していく時です。日本選手権の大学生枠の撤廃は新しい世界へのスタートです。

 


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