読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Free Tone,Free Sports

ー似非スポーツ評論家&音楽家が斜め上の目線で主にラグビーとBABYMETALを中心に、社会トピックを切り捨て御免ー

【ラグビー日本代表】新JAPAN WAYはエディーからの卒業であり続編でもある。無限の可能性を見せたウェールズ戦を楽しくプレイバック

2019年某日・・・

「思えばあのウェールズ戦が最大のターニングポイントだったと思うんだ・・・」

「そうだな・・。あの試合が無ければイングランドとの決勝なんていう最大の舞台は実現しなかっただろうな。最高のW杯だったぜ・・ジェイミージャパン」

 

・・・( ゚д゚)ハッ!

・・・(´・ω・`)ナンダユメカ・・

 

え!?夢にしてもイングランドとの決勝はさすがに盛りすぎって?どうせなら夢はでかく持った方が良いですし!

え!?盛るなら中途半端にせずW杯優勝にしとけって?そこまでいくとさすがにやりすぎ感があって・・サッカーの方のW杯で元日本代表監督の岡ちゃんがW杯ベスト4を目標に掲げたような感じです。

 

いやいやしかし、先日行われたウェールズ戦を見直しましたが、個人的には昨年のW杯2015の南アフリカ戦よりも締まった、価値のある試合だったのでは無いかという印象を持っています。

 

エディージャパン時代の選手達も、廣瀬元主将を始め、

 

「2013年のウェールズ戦勝利が大きかった」

 

そう振り返る選手が多かったです。

 

そしてまたしてもターニングポイントは2016年、今度はラグビーの聖地、カーディフのプリンシパリティ・スタジアムでのウェールズ戦。2013年は若手中心の2軍相手でしたが、今回は正真正銘のガチのメンバーが相手。

 

この試合がジェイミージャパンの、W杯JAPAN2019終了後にターニングポイントであったと振り替える時が来そうな、非常に意味のあるテストマッチでした。

 

というわけで少々遅れましたが、1流の欧州伝統国との本物のテストマッチが遂に地上波デビューとなり視聴者を熱狂させた、日本vsウェールズ戦にロックオン!! 


手に汗握る熱戦。日本代表は当然の如く勝利するつもりで臨んでいたでしょう。

 

 

リーダー陣の一角、PRの畠山の号泣ぶりから十分その闘志が漲っている・・!

 

試合開始が23:30開始と、サッカーのプレミアリーグ宜しく日本の視聴者にも配慮した時間帯、日本が1STジャージ、そしてところどころで映る日本の広告・・・

 

ラグビーの聖地、旧ミレニアムスタジアムで、リポビタンD住まいさがしはアットホームの看板w

ウェールズサポーターにもリポD飲んでもらって滋養強壮してもらいましょう(゚∀゚)

 

・・・こんな事、昨年のW杯前は全く無かった・・(´;ω;`)

いやあ・・ほんと、南アフリカ戦の勝利、そして3勝という結果が全てを変えました。

 

このテストマッチにより、日本に非常にポジティブなポイントが見出されました。

 

  1. 日本ラグビー、特にトップリーグのレベルが確実に上がっている
  2. コーチ陣、バックオフィスが優秀
  3. エディーさんが残したカルチャーを引き継いでいる
  4. でもエディさんとは全く違うアプローチをしている

 


 1.については、ウェールズ戦で十分証明されたでしょう。今回招集されたメンバーは初キャップ組や、エディー時代には招集されていないメンバーも多く、インターナショナルレベル、しかもウェールズのような伝統国を経験してない選手ばかりです。特にFWは経験を要するポジション、そこに初キャップ組が多いという時点で今回の遠征はかなり厳しいものになるという見方が大勢であったと思います。

 

ところが、準備期間の短かったアルゼンチン戦はともかく、ジョージア戦で勝利を収め、今回のウェールズ戦。たった2週間で選手はインターナショナルレベルに対応しました。その象徴はスクラムでしょう。

 

後半の中盤、FWの第1列、フロントローの3人はヤマハ所属の3人、山本~日野~伊藤でした。彼らはこの11月のウインドウマンスで代表デビューした新人。特に日野はウェールズ戦の大一番が代表初キャップです。因みにスクラムコーチも、スクラム番長の異名を取るヤマハの長谷川慎氏です。

 

ウェールズも当然スクラムの強いチーム。そこに対しFWのリーダー格である堀江と畠山はいません。新人フロントローを、後半の競っている大一番で当ててくるジョセフ監督は相当な勝負師ですw今思えば自信の表れであったのか。

 

彼らが組んだスクラムは計3回あったと思いますが、全て安定させました。特に内1回は自陣の相手ボールスクラムで、ウェールズはここぞとばかりに猛烈プッシュでペナルティを取りに来ましたが、全く後ろに下がりませんでした。

 

これには長谷川番長も相当気を良くしたのか、試合終了後の選手との写真撮影で嬉しそうな表情をしていて、それを見たJSPORTS解説ゲストでサントリーの沢木監督も「嬉しそうですね、ハハハ」と笑っていました。

 

それだけでなく、日本人の泣き所であるバックローは、布巻、三村、松橋の日本人フランカーも十分フィジカルバトルでやり合っていて、全くひけを取りません。

 

彼らはエディーチルドレンではなく、エディー時代の猛烈なトレーニングを受けていません。フィジカル、スキル、トップリーグのレベルが上がって来ている証拠だと思います。

 


2.については1.と関連していて、この短期間で加速度的にチーム力を上げる事が出来たのはやはりコーチ陣の力抜きには語れませんね。

ラグビーは数多くの専門的な戦況、オプションがあり、専門のコーチが沢山います。ジョセフ体制ではこれからコーチは増えるかも知れませんが、これからの日本代表はこの人を抜きには語れません。

 

rugbyhack.com

 

スーパーラグビーを制したハイランダーズ時代から、ジョセフの右腕として君臨した世界屈指のアタックコーチであり、トップリーグパナソニックで選手・コーチとして礎を築いた、日本ラグビーのレジェンドでもあります。

 

僅かな期間で彼の能力の片りんを見せつけたのが、ジョージア戦、ウェールズ戦で披露された、FWとBKのリンケージによる華麗な崩しから生まれた福岡のトライです。

さすが、パナソニック時代もプロフェッサーの異名を持っていた類まれな頭脳。

堀江を起点に後ろの田村に展開するアタックオプションに対し、組織守備レベルの低いジョージアは全く為す術も無く撃沈しましたが、さすがにウェールズに対して同じ手が通用するか微妙でした。ウェールズなら必ず田村を潰しに掛かるだろうと思っていたところ、

 

更にその後ろに13番のラファエレを仕込むオプションもあったw

 

これにまんまと相手12番のジェイミー・ロバーツが食いつき、守備組織は崩壊。

 

この2つのトライだけで、ブラウニー(トニー・ブラウンの愛称)の存在の大きさを痛感します。

ブラウニー、また日本に戻ってきてくれてありがとう!2019年、日本を決勝トーナメント、更にその先へ連れていって!

 

そして最後は3.4.、エディー時代からの進展です。

 

ジョセフ体制初陣のアルゼンチン戦、ハイパントキックを使った新戦術に対しファンやラグビージャーナリストからも不安の声が上がりました。一番の要因はやはり、昨年のW杯で日本を躍進させたエディーさんのコンセプトと真逆をいくような戦術だからでしょう。

 

エディーさんは就任当初からポゼッションを重視したラグビーを標榜していました。曰く、

 

「体格に劣る日本は守備に回ると劣勢になるから、ポゼッションを高めながら得点をする」

 

ある意味、ネガティブポイントから弾き出した戦術にも見えます。このコンセプトに照らし合わせればジョセフ監督の採用する戦術は自殺行為です。

 

ウェールズ戦のスタッツを見ても分かる通り、 日本のポゼッションは30%台で、殆どウェールズが攻撃してた事になります。タックル数も日本の方が倍近くありました。

 

それでもトライ数は同数の3です。つまり日本の方が効率的にトライを取った、という事です。これがジョセフ監督が言っていたスマートなラグビーの一端です。

 

サッカーと違い、ラグビーはチームの優勢を図る指標としてポゼッションはあまり左右されません。ラグビーにはもう一つ大きな指標があり、それはプレイエリアです。

 

どれだけ敵陣、もしくは自陣でプレイしていたか。これが結構重要で、日本は30%台のポゼッションの割に敵陣の侵入率が高かったのです。

 

つまり、キックで効果的に敵陣に押し込み、守備でプレッシャーを掛ける事に成功しました。この戦術は当然の事ながら守備ラインが崩壊しない事が前提になります。

 

エディさんとは全く逆ですねw日本人は守備出来ないんじゃないのかw

 

・・・実はエディーさん、就任当初のJAPAN WAYは自ら否定したのです(明言はしてませんが)。否定して勝利を収めたのが南アフリカです。

 

思い出せば、南アフリカ戦の前半は殆どキックで相手を自陣に下げ、守備を繰り返しました。相手の強みであるセットプレーを減らし、インプレーを増やす事で相手を絶えず走らせ、ばてさせ、混乱させる事が目的でした。

 

これはジョセフ監督が掲げる、アンストラクチャーからのアプローチと似ています。ポゼッションに対する考え方が違うだけですね。

とはいえ、おじさんも草ラグビー程度のプレイ経験しか無いので専門的な事は分かりませんがw、今後の日本代表を見る上でストラクチャーとアンストラクチャーというキーワードを覚えながら見ていくとより楽しくなると思います!

 

エディーさんも昨年のテーマは「アンストラクチャーからのアプローチ」だったので、ジョセフ監督が取り組んでいる事はエディーJAPANの続編でもある、という事ですね。以前の日本は、アンストラクチャーの状況が弱点だったのです。

 

そして忘れてはならないのが、エディーさんが最終年に残した最大のカルチャー、リーダーシップですね。日本がこの短期間にこれだけ成長出来ているのは堀江、立川の両キャプテンを中心とした、W杯経験者の働きが大きいと思います。先を見据えてチームをまとめチーム状態が非常に良い事が伺えます。カーディフの7万人の観衆を前にしても初キャップ組が力を存分に発揮しているのも、エディーさんのカルチャーを継いでいる経験者の存在があってこそだと思います。

 

彼らはエディーさんから卒業して、なおエディーさんが残した宿題に取り組んでいる最中ですね。最終的にはエディーさんを超える事でしょう。

 

この充実したウェールズ戦の後、欧州遠征最後のフィジー戦が今週末、26日(土)に開催されます。充実の遠征の集大成、乞うご期待!

 


ラグビー ブログランキングへ